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建物の特徴 |
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1階は明治の終わりごろ、旅籠紀伊国屋のすぐ南側にあった平屋建ての建物を現在の地へ移築。2階を増築して置屋兼小料理屋として商いをスタートしました。
家族や芸者衆の人数の増化に合わせて更に奥座敷を増築。
芸者置屋をたたんだ後は、間貸しをしたり、家族が暮らしていたなどしたため、明治から平成までの少しずつの増改築の跡が見られる建物となっています。
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小松楼には芸者がお稽古に使った本や、三味線太鼓などの楽器、櫛や黛などの化粧道具が残っています。 |
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多い時には12、3人の芸者を抱え、この家の子供たちを含む家族での暮らしはどんな様子だったのでしょう・・。 |
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建物の西側には、後に増築された奥座敷と芸者が寝泊りしていた長屋がありました。
土地建物が町に譲渡される折に、土地堺の関係から止む無く取り壊されました。 |
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小松楼に居ると、子供たち、お年寄りたち、まち歩きをしてる人たちなど・・外からいろんな町の声が聞こえてきます。
小松楼のある俵町(たまち)は1707年の大津波で翌年に関所がこの地へ越して来るのと同時に碁盤の目のように整備された町の一角です。
東西の路地には水路が流れていました。
道行く人には声を掛け合う町の雰囲気が今も生きています。
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小松楼は大掛かりな耐震補強工事を経て平成22年9月1日に「小松楼まちづくり交流館」としてオープンしました。今後は地域の方たちや新居へ旅で訪れる人たちの憩いの場となるよう活用していきます。
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この施設はボートレースの交付金による日本財団の助成を受けて整備しました。
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小松楼の保存活動から有形文化財へ |
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しばらく空き家になっていた小松楼をまちづくりの会の有志が保存に向けて掃除を始めたのは平成18年4月からです。毎週日曜日に集まり、障子はやぶけ、畳は抜けて、電気も通っていない建物を、掃除・修繕するところから始めました。
その後一般公開をするようになり、大勢の観光客を受け入れ、町の人たちと様々な催しを行いながら、何とか小松楼が壊されずに残るよう町へ働きかけてきました。
これらの活動が実り、小松楼は平成21年に国の登録有形文化財に登録され、その年の予算で旧新居町へ建物が譲渡されることに決まりました。
その後、平成22年の湖西市と新居町の合併に伴い現在は湖西市所有の建物となり、平成23年9月より「小松楼まちづくり交流館」として開館。内部の公開を続けながら、地域の福祉活動や新居を訪れる人とのふれあい交流の拠点として、様々な事業に使われています。
※小松楼まちづくり交流館は湖西市よりNPO法人新居まちネットが指定管理を受託しています。 |